02.バンコク相場と日本の相場・・・①

今回は、鰹の相場におきまして重要な「バンコク相場」について、お話させていただきます。

何度もお話しましたように世界の鰹は、現在タイの「バンコク」に集まってきます。バンコクで決められる生の鰹の価格の事を、通称「バンコク相場」と言います。

基本的に缶詰加工メーカーさんと漁業会社さんや商社さんとの相対になります。この相場は、鰹1トン単位で米ドルで価格が決まります。

例えば、2001年~2005年ぐらいまでは、1㌧概ね750㌦近辺で推移していましたが、特にリーマンショックの時には、1㌧当たり、1500㌦~1700㌦、最終的には2000㌦近くの高値が付き、日本の相場や周辺国の相場も引っ張られる形でどんどん値上がりました。リーマンショック以降は一時値を下げましたが、近年は価格がじわじわと上がりつつあります。

リーマン危機の時は、噂の域を出ませんでしたが、当時から中東の業者が生の鮪や鰹を購入していたた中で、1㌧2000㌦で購入するのに合わせて、販売してくれた業者に更にオマケで数百㌦付けて購入している者が居るという話がありました。

また当初は生の鰹を必要とする者達だけでの相場の動きでしたが、途中からは投機目的をした購入も始まったとの噂も立ちました。

この時は、鰹に関係する業者も毎日が今よりも緊張しておりました。その代わり、ある日突然相場が崩れた際には、多くの鰹節業者や加工業者が高値の不良在庫を抱えました。どこまで上がるか判らない相場の中、生の鰹をどんどん買い込んでしまっていたのです。

実際、当時の事を思い返しますと、不安になりながらも、それなりに獲れていたのだと思います。不安が不安を呼び、多くの鰹節製造会社・削り節製造会社、加工業者が在庫を抱えたのだと思われます。

現在の相場の動きとしましては、感覚的な物として、乱高下が激しくなってきたとの事です。理由としては、リーマンショック以前はバンコクの缶詰業者の方も今よりは在庫を持っていたとの事でした。

リーマンショックの生の鰹の高値の際に不良在庫を抱えた事を機に、自分達の持ち在庫の量を見直し、原料在庫の回転数を良くする為に、在庫を減らしてきているとのお話です。

私見ですが、非常に不思議な事なのですが、ガソリンの相場と同じ動きをしておりました。来月は、相場の決定要因を幾つか紹介したいと思います。