02.バンコク相場と日本の相場・・・③

今月からは日本の事情とそれに合わせての相場の動きをお伝えしていきたいと思います。日本の港に水揚される鰹の数は、27.4万㌧。

近海・沿岸一本釣り 2.6万㌧
近海巻網      3.4万㌧
遠洋一本釣り    2.5万㌧
その他       1.9万㌧
海外巻網船     17.0万㌧

日本には太平洋側に鰹が上がる水揚げ港がたくさんあります。鹿児島県の枕崎と山川地区、高知県の土佐清水・佐賀町、和歌山県の串本、静岡県の焼津・御前崎、千葉県の勝浦・銚子や岩手県の石巻などです。

ちなみに多く方は、高知は鰹節のイメージが強いようですが、近海の鰹が獲れて、「鰹のタタキ」などにはなるのですが、高知での鰹節の生産はほとんどなく、「宗田(そうだ)鰹」と呼ばれる鰹の仲間から作られる宗田節がメインになります。

近海の鰹は2月ぐらいから小笠原で獲れ始め、3月~4月に沖縄などから日本の太平洋岸側を沿うようにして、三陸沖辺りまで行きます。この黒潮海流と共に3月から北上する鰹を、のぼり鰹と言い、脂が少なく身がしまっています。

三陸辺りまで来た鰹は夏を境に再び南下します。これが今度は戻り鰹と呼ばれ、冷たい海水温のところで泳いでいた為、脂がのっています。両方ともお刺身になるのですが、個人によって、好みが分かれるところです。

鰹節向きの鰹は、以前にもお話しました海外巻網船と呼ばれる船で、遠洋で網で巻いて獲られます。(この他に、台湾船が枕崎港に水揚したり、海外から生の冷凍鰹を購入して鰹節を作る場面もあります。)

海外巻網船は1航海を33日~40日程度で行い、年間おおよそ7~8航海行い、ドッグに1回入るのが通年の流れです。

毎年5月のGW空け位から、東沖と呼ばれている三陸から右側に行ったあたりで、11隻の船がのぼり鰹を追いながら、鰹を漁獲して、三陸地方の港に鰹を水揚するのですが、今年は震災の影響を考えて、東沖に行かずに通常の南方と呼ばれる赤道直下の漁獲海域に鰹を獲りに行きます。

 ちなみに東沖に獲りに行った鰹は、日本で加工用に消費される物とタイの缶詰工場に向けて輸出されていきますし、様々な場面から、僅かながらですが、鰹節になる物もございます。

日本船籍の海外巻網船は、基本として静岡県の焼津市・鹿児島県の枕崎市・山川(合併して指宿市)に獲って来た鰹と鮪を水揚げします。

・・・次号に続く