03.震災後における鰹・鰹節類の様々な影響について②

また本来なら毎年、GW明けから9月頃まで海外巻網船のうち11船は通称「東沖」といわれる、三陸沖を東側に行ったところで、登り鰹の漁を行いますが、福島第一原発の放射能の影響から「東沖」での漁を見送ると同時に、以前説明しましたように冷凍鰹はバンコクに輸出されるのですが、そのバンコクの方が、この時に一時的に日本に水揚げした冷凍鰹の受入を一旦全て拒否した為に1日だけ暴落したり、その後またすぐ受け入れ再開を表明して、すぐに値を戻したり等、周辺の環境に相場が左右され、製造・相場共に難しい場面ではございました。

そのような中、放射能による鰹への汚染の影響のお問い合わせを各方面からお預かりするようになりました。

放射能に関して、主に鰹節を製造する「巻網冷凍カツオ」に関しては静岡県の見解としましては、静岡県産水産物という括りで、静岡より北に位置する東京都や神奈川県での検査結果で、まだ検出されていないものですから、県としては検査の要請が水産庁よりまだ無いから検査は行わないという見解を示しています(4月15日現在)。

業界団体(海外まき網漁業協会、日本かつお・まぐろ漁協協同組合)としましてもこの状況におきまして、8月上旬に焼津港に水揚されたカツオで実際に計測してみましたが、放射性ヨウ素は不検出・放射性セシウムにかんしては暫定規制値以下という報告がされました。

実際のところ、海水と放射能の実態が確実につかめていない中で、鰹節にされる巻網冷凍鰹というのは、漁が南方の海で行われますので、こちらの海域が汚染されていると解釈した場合、地球規模での汚染という話になってまいります。

なお日本かつお・まぐろ漁業協同組合のホームページには検体の水揚場所と検査結果が掲載されておりますので、一度御確認される事をお勧めいたします。

非常にデリケートな場面でありますと共に、よりよくご判断された上で、業界団体当の資料を日頃のお仕事に活用していただければ幸いです。