05.身の周りのカビについて

クラドスポリウム(クロカビ)
浴室のタイル目地の黒い斑点など住宅の内外のいたるところにいる。高温、低温、乾燥にも強い。様々な基材を劣化させたり、胞子が舞いやすくアレルゲンとしてアレルギー疾患の原因にもなる。

ペニシリウム(アオカビ)
食品などに繁殖する青カビでみかんの青カビもこの一種。畳や壁にも生える。有効利用として抗生物質のペニシリンを生産するカビ菌として有名。このカビ菌の中には、マイコトキシン(カビ毒)を産生するものもいて、肝臓ガン、腎臓ガン、肝硬変などをひき起こす。

アスペルギルス(コウジカビ)
食品や衣類、畳などに生える。古くから醸造に利用され、味噌、醤油を作り、また医薬品(ジアスターゼ)や酵素の製造に有効利用されている反面、食べ物を腐らせ、服や革製品にシミをつくる。

アルテルナリア(ススカビ)
建物の塗装面やビニールクロスなどを汚染するスス状のカビ。プラスチックを好物とし、シャワーカーテン、ホース、ゴム手袋、風呂場のスノコや椅子の裏側や、クーラー内部のプラスチック面にも発育し、冷気とともに胞子をまき散らすため、喘息の原因にもなる。

トリコデルマ(ツチアオカビ)
低温でも繁殖し、食品の変質や汚染が早いため注意を要する。繊維質や木材、紙、クロス表面、畳、エアコンや加湿器などから多く検出される。

フォーマー
黒褐色、黄褐色のカビ菌。土壌、農産物、食品場、乳製品工場、住宅内の水まわりなどからも多く検出される菌。

オーレオバシディウム(黒色酵母)
太陽光線にも乾燥にも強く。住宅内では風呂場、台所、洗濯機のホース、トイレのビニールクロスなど湿気の多いところに発生し、ぬめりを起こしたり、頑固なシミを作る。アルコールに強く、せっけんが好物。また胞子を吸入することにより過敏性肺炎の原因にもなる。

フザリウム(アカカビ)
俗名アカカビと呼ばれ。角膜真菌症の原因となる菌、トリコテセンというカビ毒を産生する種類がある。

ムコール(ケカビ)
住宅内では風呂場や洗面所、台所の壁、果実や野菜などにもよく発生する。

リゾプス(クモノスカビ)
くもの巣様に生え、低温10℃でも発育する好冷菌である。室内の埃の中、パン、野菜、穀物、果物にも発生する。

ワレミア
畳やじゅうたんに繁殖するあずき色のカビ。比較的、乾燥に強く、フケ、アカ、菓子くずがたまる場所に繁殖する。

ロドトルラ
水回りで繁殖するピンクのカビ。アカなどの有機物やせっけんの泡の窒素をえさにしている。

ユーロチウム
タンスや衣類に繁殖する黄色のカビ。

カビ博士の研究室Dr.アースより引用
参考資料:食品衛生検査指針・学研サイエンスキッズ