03.鰹の原魚と鰹節の高騰につきまして(続き)

〈前頁より〉
例えば、11月には枕崎に入港予定と言われていたのですが、直前になって中国に行ってしまいました。

「鰹の原魚の量が国内で減ってきているのは解った。でも原料節はどうなっているの?」

というあなたからの質問の声が聞こえてきそうです。

3月・4月には震災で船が入ってこなくても、鰹節業者が持っている冷凍鰹(原料)と製品(鰹節)在庫がそれなりにあるので、品薄状態が起きても何とかなるだろうという考えと、9月の操業規制が解除されれば、去年・一昨年とあまり影響をうけなかった事もあり、10月になれば豊漁とまではいかなくても、例年通りの漁があると見込んでおりました。

鰹節業者さんも冷凍鰹(原料)については、在庫として持つ量は、多くても1ヶ月間工場を回す量です。製品在庫はどんなに作りすぎても工場製造量の3ヶ月程度の量です。

そのような中、鰹節業者さんが抱えていた製品在庫が半年かけてゆっくりですが、市場に出回っていきました。

これが3月中旬~9月末ぐらいです。
鰹節業者さんは10月に向けて、自分達の抱えていた在庫もほぼはき出しました。つまり9月末の段階で、生の鰹(原料)と製品(鰹節)の在庫が、鰹節業者さんが抱える量としては、かなり少なくなったのです。

しかし獲れると思っていた鰹が獲れずに品薄状態になりました。鰹節業者としては、工場を回す分だけでも確保しなければいけないので、どうしても市場では、先を争う目的で高値で鰹を買い始めてしまいます。

①海で鰹が獲れない。→②原料在庫がない。→③工場を回す分も確保できない。→④工場減産→⑤製品(節)在庫も無い。悪循環が悪循環を呼び、原料が品薄状態になり始めてきました。

その結果、11月あたりから海外の冷凍鰹を原料として手当し始めてきたのですが、国内市場に出回る価格より冷凍鰹の価格が高くて、当初は製品価格に反映しないままきたのですが、ここへきて国内価格も高騰しはじめましたので、海外の冷凍鰹を使用した鰹節も価格に反映してきました。

結果的には去年の価格より、鰹節の価格は1.3倍程度で現在流通しております(12月末現在)。・・・また現時点では、漁が良くならない為に、数ヶ月間はこの価格帯が続く物と思われます。

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