07.製造員見原の奮闘記!

花粉の季節がやってきました。今年は早い時期から反応していますので、全盛期にはどうなってしまうか心配です。花粉というフレーズだけでくしゃみが出てしまう方もいらっしゃるようなので本題に参ります。

カンナ刃の刃先について詳しく紹介しております。今回はカンナ刃の寿命に焦点を当てます。刃先は消耗品です。どういった意味かと申しますと、鰹節や鯖節を削れば削るほど刃の切れ味は落ちていってしまうという意味です。ご家庭の包丁やカッターと同じです。

刃の切れ味の最高点は、以前紹介しました「ピカピカ」する花が出るところです。実際に見ていただくのが一番ですが、とにかくきれいで、おいしそうに見えます。体験してみたいというお客様にはご都合に応じて(メールや現物サンプル)対応させていただきますので、ご一報ください。

しかし、一番良い状態もずっと続くわけではありません。一日の中で節を何百本も削るうちに、刃先は丸くなり、小さな傷がつきます。刃先が丸くなるにつれて、10~20ミクロンの薄いものが削れなくなります。そこからは30~40ミクロンの商品を製造するといったように、刃先の状態を常に考えながら製造していきます。

また、厚みだけでなく削る原料の順番も考慮しています。基本的に鯖節よりも鰹節のほうが脂肪分が少ないので鰹節から削り、その後に鯖節を削ります。脂肪分が多いものを削ると刃先の劣化が早いからです。

こうして刃先を長持ちさせています。3~5日間で徐々に厚みを増していき、刃先に鋭さがなくなるとカンナ刃の交換となります。交換後はまた新しい刃先ですので、「ピカピカ」する花を削ることが出来ます。

ちなみに通常使用以外にカンナを交換することがあります。それは刃先が欠けてしまった場合です。焼きが入った刃先ですが非常にデリケートです。

調整に使用するスパナ等がすこし当たっただけでも欠けてしまいます。そのほかには誤って金属等の硬いものを削ったとき(10年に1度あるかないか)も、よく見ると欠けたり傷ついたりします。

欠けた刃先はすぐに交換します。そのままですと、きれいな花が出ないのはもちろんのこと、欠けた場所は更に弱くなっているため、どんどん欠けてしまう恐れがあるからです。ですから、落としてしまったなどの刃先に衝撃がかかった刃は使用していません。

交換した切れ味の落ちたカンナ刃はどうなるのかといいますと、再研磨をします。切れ味を取り戻すべく、刃先を新品同様に磨きなおします。このとき刃先の角度を調整できるため、製造現場の要望に応じて対応しています。

次回は再研磨の続きです。