08.山彦日記  6月1日

6月には「芒種」(ぼうしゅ)といわれるあまり聞きなれないの節句がある。「芒」とは「すすき」もしくは「のぎ」と読みイネ科植物の「花および実を含むつんつんとがった」の部分のことで、ススキもイネ科で、つんとした穂を持っています。

「芒種」とは文字通通り「稲の種」転じて稲の種をまく時節のことをいう。暖かいこの時期 種をまけば、芽が出て花が咲き 特に野菜の収穫の時期は次々と来て畑はいそがしいが、すくすく育つ作物は愛おしく丹精してとれた野菜の味は格別である。

温室で育てるなど促成栽培ではなく、露地栽培なので必然的にその季節に合った野菜を育てて、いわゆる「旬」のお野菜をいただくのだ。売るのが目的ではないから、手間はかかるが農薬はまったくかけないし、お金もかからない。田舎暮らしならではのささやかな幸せなのだ。

しかしながらやっぱり良いことばかりではない。取れる時期が偏ってしまうのがちょっとねえ…。どういうことかといえば、ほうれん草がとれれば、ほうれん草ばかり食卓に並ぶ。

竹の子の時期の食卓は「竹の子のみそ汁」「竹の子の炊込みご飯」「竹の子のてんぷら」そして茶碗蒸しにまで竹の子が侵入してくる。ブロッコリーがとれ始めれば、以下同文。我が家ではこれを「○○野菜の強化月間」と呼ぶ。5月は「春キャベツ強化月間」だったし、6月は「じゃがいも強化月間」となるだろう。

もちろん 他の野菜も買ったりもらったりするからそればかり食べているばかりではないが、収穫した野菜に愛着があって捨てる気持ちになれないのだ。その気持は昨年2011年3月のことでさらに強いものになった。

大震災の後スーパーの売場から食べ物がなくなってしまったではないか。「この日本でこんなことになるなんて…」貧乏性にさらに拍車がかかってしまった。

皆さん 食べ物はおいしく大切にいただきましょうね。