08.山彦日記  6 月1日

都会の皆さんは「明るい農村」という番組をご存知であろうか。1985年までNHKで平日の朝早く放送されていた。

その名のとおり全国の農村の収穫の様子や日々の農村ならでは生活の様子を紹介するドキュメンタリー番組である。40年ほど前だから今より農業に携わっている人も多いし、都会に暮らす人も「実家は農家」もしくは「親戚が農家」という形を含めれば、視聴者が農村に今よりずっとそれなりの親近感を持っていたのではないかと推察する。

冒頭からこんな話をして前置きが長くなったが、昨夜 近所の家族経営の農家の女友達から久しぶりにこの言葉を聞いて懐かしくなった。

彼女の家では夫婦とその子供と舅の5人家族で農業を営んでいる。彼女の近所にやはり共通の友人がいて、その友人は家族経営の農業をとてもうらやましがっていたという。

「お前っち(あなたの家)は『明るい農村』みたいでいいなあ」といつも言っていたというのだ。山彦の田舎では元青年がなんとか農業をやっている人がほとんどで彼女の家のように専業でしかも正真正銘の青年が農業を経営している人はごくわずかになってしまっている。

その知人は起業して人を雇い入れそれなりに成功していたが、それでも家族で農業を営むという形にあこがれを抱いていたようであった。

「でもね、農業も投資がたいへんなのよ」お米の精米に異物除去装置はもちろん今年はちっちゃな斑点のついた米(カメムシに食べられた跡)を除去する色彩選別機も導入したらしい。

彼女は更に続ける。「お客さんに製品を紹介するのにブログは欠かせないしね」
「明るい農村」は時代とともに変わっていく。