03.直近の水揚げ量と価格推移・・・2

こんにちは。相変わらず鰹の相場が非常に高値で推移しております。この状況は正直言いまして、終わりが見えません。

鰹節を始めとする加工用向けの鰹は、この数十年間、ゆっくりとした時間の間に価格が下がってきました。ですから、現在この仕事に従事している人は、一時的な上げ相場を経験してはいるのですが、基本的には、数年掛けての上昇相場を経験している人はおりません。

ある人に言わせれば、現在の鰹節の価格は、1960年~70年代の価格に相当するそうです。人によってその説明の数字は少し違いがありますが、現在の日本での加工用に向けられる鰹の総数量は約17~18万㌧ぐらいだと言われています。

この内約13万㌧から多くて15万㌧ぐらいが、国内の海外巻網船が獲ってきて、残りの数万㌧を台湾船の輸入で賄ったり、インドネシアやフィリピンから、コンテナで輸入したりしています。

考え方としては、この日本の海外巻網船の獲ってくる鰹の量を親として、輸入によって、その調整を行う。ここ数年はこのような流れでしたが、親が獲れない時期に、調整を行う子の部分も、国内に入ってこなくなったのです。(前月資料参照)

余りに急激に国内に鰹が流通できなくなったものですから、急暴騰すると共に、減産する鰹節屋も実際にあり、これは継続中です。

数年前にもリーマン・ショックの時に暴騰しましたが、当時をはるかに凌ぐ上昇傾向ですので、携わる業者が、右往左往する場面もみられました。

「円安の傾向なのか?」
という、お問い合わせも頂くのですが、それは幾つかの1つの原因であって、主たる原因にはなりえません。
リーマン・ショックの暴騰時の価格を少し確認しました所、現在より円安傾向でした。

日本が国際相場で力を持っていない場面を考えますと、これから鰹と鰹節の相場は、以前に比べて乱高下の激しい取引商品になってくる可能性があります。また業務用でも安定的に量を確保できるメーカーと減産を余儀なくされるメーカーとの色分けがはじまってくるかもしれません。