05.サンプリング①

サンプリングの目的は、ロットを代表する検体を採取することである。

代表するというのは、かたよりがないという意味であり、つまり同じようなサンプリングを行って得られた検体の特性の平均値が母集団の特性の平均値と一致する。ある特定の検体の特性が母集団の特性の平均値と必ず一致する保証はできないが、非常に離れた特性値の検体が得られる確立よりも、ロットの特性の平均値に近い特性の検体が得られる確立が高くなければならない。

サンプリング用語をご紹介します。

  1. ロット(lot)

一定と仮定できる条件で製造あるいは生産された品物。ひとまとめにして試験のために提出された確定量の製品。

  1. サンプル(sample)

ロットから選択したアイテムでロットの情報を与え、判断の基礎となるもの。代表サンプルとは、ロットの特性が保持されているサンプルで、ロットの全てのアイテムがサンプルに含まれる確立が等しくなるようなサンプリング(ランダムサンプリング)により作られる。

  1. アイテム(item)

サンプルから抜き取って観測可能な一つのもの。

  1. インクリメント(increment)

サンプルから抜き取られた1部分。

  1. 特性(character)

アイテムにおいて観測される性質、定量的な特性(重量、濃度など)と定性的な特性(規格に適応しているかどうかなど)がある。どちらの特性に基づいて検査するかで、サンプリング方法も変わる。濃度のような定量的な特性であっても、規格外か内かによる、定性的な特性として扱われることもある。

参考資料:食品衛生検査指針

製造現場などではロットやサンプルという言葉をよく使います。それ以外にも用語はあり、あまり使わない言葉ですが、意味などを知っておくと難しい表現も楽しくなるかと思います。