07.製造現場見原主任奮闘記! 

弊社で取り扱うほとんどの製品のラベルには『不活性ガス充填、気密容器入り』と記載されています。この工程が削り節製造の最終工程です。

削り節は、空気にとても弱いです。かつおの削り節でいいますと、色はピンクから薄茶色になり、香りも弱くなってしまいます。この原因は空気中にある酸素による‘酸化’です。酸化を防ぐために弊社では窒素ガスを製品の袋に充填しています。今回はその仕組みを紹介します。

窒素ガス充填には次のとおり3つの工程があります。

  1. 真空
  1. 窒素ガス充填
  1. 圧着(シール)

最初に真空について説明します。真空状態をつくるには2つの方法があります。‘チャンバー方式’と‘脱気方式’です。

チャンバー方式というのは、製品を箱の中に入れて、その中の空気を吸い上げて真空状態をつくります。
脱気方式は、製品の袋の中の空気を吸い上げて真空状態をつくります。

2つの方式を比べますと、脱気方式のほうが効率がよいように思えます。しかし、製品の袋の中、空気を吸い上げると、袋がしぼんでしまい、削り花の形状に影響が出てしまいます(花が細かくなるなど)。チャンバー方式ですと、箱の中全体の空気を吸い上げるため、時間はかかりますが、削り花への影響は少ないです。

弊社では、チャンバー方式の機械と脱気方式の機械の両方を使い分けております。

真空を終え、吸い出した空気の代わりに、窒素ガスを充填します。この工程‘ガス置換’と呼ばれています。冒頭に紹介したフレーズの不活性ガスが窒素ガスにあたります。不活性ガスには様々な種類がありますが、削り節にとって影響が大きい酸化を防ぐのは、窒素ガスが適しています。

ガス置換を行うことにより、製品の袋の中の酸素を1%以下にまで落とします。このようにして酸化を防ぎ、削りたての色、香りを長持ちさせています。

袋内に窒素ガスを充填しましたら、その状態を密閉します。続きは、次回紹介します。