01.お勧めの1冊

≪清洲会議
幻冬舎文庫   三谷 幸喜 ≫

羽柴秀吉は明智光秀を破り主君織田信長の敵を討ちましたが、その事だけで後継の座を射止めた訳ではありません。むしろその後行われた、この清洲会議が大きかったようです。

清洲会議とは、信長亡き後の織田家の後継者を決める会議ですが、実質重臣達の主導権争いの場でした。信長の長男信忠も討死していたので、当初秀吉は次男信雄を推す予定でしたが、急遽信忠の長男(信長の孫)でわずか3歳の三法師を嫡流だという理由で推し、しかもその3歳児を手なづけ彼を抱いて会議に出席したので、三法師に平伏する重臣達がまるで秀吉に平伏しているような状況を作り出したのです。

会議や根回しの様子が当事者達の独白で展開していきます。しかもその独白が現代語訳版なので、戦国武将が「今がチャンス!」、「なんと単純なおっさんだ。」と英語は混じるは、本音は炸裂するはと、柴田勝家との対立が決定的となる緊迫した会議を笑える物語にしています。