03.新島と排他的経済水域

先月号では、平成25年11月20日小笠原諸島 西之島付近の海底火山が噴火して、新たな島が登場し、その後、西之島と接続したとのお話しさせて頂きました。

この西之島と新島が接続し、拡大して行く事で、日本の排他的経済数域(EEZ)が広がる可能性が出てきましたが・・・

【現在の小笠原諸島 西之島】
新島の海底火山活動は現在も続いており、今年2月3日の時点では、新島部分は、東西850メートル・南北700メートル(1月20日時点、東西750メートル・南北600メートル)と拡大し、面積は東京ドームの9倍に相当する約0.4平方キロメートルとなりました。

昨年11月20日の噴火による新島の出現時から3ヶ月程で、約40倍に広がった事になります。しかし、日本のEEZは、この新島が拡大すれば、確実に広がってはいるのですが、日本全体の水域面積(EEZと領海)447万平方キロメートルからすると大きな拡大とはならない様です。

しかも拡大したEEZの変更を行うには、噴火が沈静化した後に測量をおこない、国連に報告する必要がありますので、もう少し時間が掛かりそうです。

【小笠原諸島のEEZが広がったら】
日本は、排他的経済水域(EEZ)の3分の1を小笠原の島々によって確保されています。

今回の小笠原諸島西之島新島の出現により、この新島を基準に変更される可能性があります。新島西側には日本の島が無い為、EEZの拡大が予想されるのです。

小笠原諸島周辺では、マグロ・カツオの回遊があり、良質な漁場として多くの漁船が行き来しています。
しかし、今回のEEZの拡大を踏まえても多少の漁場の拡大が予想されますが、マグロ・カツオは回遊性ですので、EEZが拡大した分だけ、漁獲量が著しく増加する事は望めないかもしれません。

因みに小笠原諸島周辺では、鰹の漁場となっていましたが、獲ってから時間が経つにつれ、鰹の「生腐れ」が発生してしまうので、直ぐに処理できるように鰹節工場が作られました。

しかし、第2次世界大戦前後の混乱で衰退してしまったようです。 来月は、小笠原諸島の鰹節の歴史に付いてお話をさせて頂きます。

http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/2013nishinoshima/nishinoshima_aerophoto140203.jpg
※海上保安庁海洋情報部資料より