02.海外巻き網船の入漁料について

今月は、現在の巻き網船の状況についてお話させて頂きます。 日本の鰹節業界は、原料の大半を海外巻き網船の漁獲する魚を使用しています。

今年の6月に、海外巻き網船の入漁料を上げるという漁業関係者に大きなニュースが入ってきました。

海外巻き網漁の主な漁獲地は南太平洋のミクロネシア、パラオ、キリバス等の島国しょ国領域内です。漁獲される魚はマグロ、カツオで、日本からの巻き網船は、片道1週間程の移動と漁を合わせて約40日程度の航海になります。

豊富なマグロ・カツオ漁場を持つ太平洋の島国8カ国で構成するナウル協定加盟国(PNA)は、この領域で巻き網漁を操業する各国の巻き網船に対して、入漁料を上げるという発表をしました。

かつては、獲れた魚の量に応じて入漁料を支払っていた出来高制でしたが、現在はこの水域内に入った日数に応じた入漁料方式になっていますので、獲れても獲れなくても入漁料を支払います。

指定水域に入っただけで入漁料を支払いますので、漁場探索で入いるだけで入漁料が発生します。出来高制から日数に対して入漁料を支払う方式になってから、マーシャル諸島の入漁料収入は約3倍まで増加したそうです。

入漁料は2013年度に5000ドル(約50万円)から6000ドル(約60万円)に上げたばかりです。この入漁料が2015年1月から、1日あたり8000ドル(約80万円)に引き上げられる事になりました。当初は10000ドル(約100万円)に値上げする方針でしたが、遠洋漁船への負担は大きく反発も予想されるため、今回は8000ドルで決定しました。

この値上げは、乱獲され続けるマグロ、カツオの資源保護を目的とされていますが、入漁料を収入源とするとともに、魚等の水産物を永続的な資源とする為に漁獲量を制限していく島国しょ国の思惑があるようです。

入漁料の高騰に加え、燃料代の高騰も巻き網船の操業が苦しくなっております。このような巻き網船を取り巻く環境は、巻き網船業界ばかりでなく、カツオを取り扱う企業にとって年々厳しくなっていくのを原料仕入れ担当者として感じております。