08.山彦日記  11月 おもてなし

山彦は田舎に住んでいる。田舎者の山彦は成田国際空港へ行ってきた。山彦が海外へ行くために成田空港へ行ったわけではなく、残念ながら外国へ旅立つ知人の見送りに行ってきた。それでも空港の景色は山彦を興奮させるだけの雰囲気はじゅうぶんにあった。

広い広いフロアに何しろたくさんの多種多様な人種が、カートに大きなスーツケースをいくつも載せて行きかい、チェックインカウンターに列をなしている。耳に入る言葉は日本語,英語,中国語,韓国語や何語かわからないものだったりして、虫の音や鳥の鳴き声になじんだ山彦の耳はそれだけでわくわくしてしまう。

知人を出国審査ゲートまで送った後はせっかく空港まで来たのだからと展望デッキへのぼり飛行機の飛び立つところを見てみる。う~ん!さすが国際空港はちがうなあとそこでも山彦大興奮。とにかくひっきりなしにいろんな航空会社のマークを付けた飛行機が飛び立つではないか。離陸用の滑走路手前であの大きな飛行機がならんで順番待ちしている姿も愛らしく感じる。

東京駅でも新幹線が次から次と到着し、発車する。どこからこんな人があふれ出てくるかと驚き、その列車の運行のシステムにすこぶる感心したが、空港はスケールが違うなあ。
もうひとつ面白い光景をみた。人や荷物を乗せた飛行機は出発の時刻になると滑走路に向かうわけだが、たまたま見た日本の○N○機は荷物を積み込んだり誘導したりする地上作業員が一列になり、準備が終えたその飛行機に向かって手を振っている。まるで観光ホテルから朝出かけるときに従業員が並んで手を振ってくれる、あれと同じではないか。

さすがおもてなしの国、クールジャパンである。天晴。