05.製造部門の行なう品質管理の業務

● 目的は不適合品の低減
製造部門の品質管理の業務は、品質特性を満たす製品を製造することです。実際には、期ごとに品質目標を設定し、不適合品の低減活動を行なっていきます。そのためには過去の不良状況を分析・把握し、個々の問題を解決するために計画を立案し、計画に添って改善活動を行ない、その効果を把握し、問題があれば是正のアクションをとるPDCAの管理サイクルを回していくことが大切です。またQCサークル活動を活発化することも重要な要素です。

● 不適合品低減の進め方
不適合の低減活動は、予防活動と慢性的に発生している不適合の低減が中心になります。もちろん、突発的に発生した不適合の再発防止活動もあわせて行ないます。

● 不適合予防活動
新製品の立ち上げ時の活動が主体となりますが、既存製品の潜在的不適合要因を摘出し、改善を図っていくことも大切です。
予防活動ではまた、不適合の工程FMEA(故障モード影響解析)などの手法を用いて発生要因を洗い出し、設備管理・作業管理・現品管理などを通じて、不適合品をつくらず、後工程に流さないために、製造工程内で品質をつくり込む仕組みを構築します。管理工程図を活用し、工程の異常を察知して不適合品が発生する前に是正処置を施すことも有効です。

● 慢性不適合の低減活動
一方慢性不適合の活動としては次のようなことがあります。
① 工程能力不足で慢性不適合が起こっている場合には、工程能力を調査し、工程能力の不足の要因を把握し、工程能力を上げていくこと
② 慢性不適合の原因は、いろいろな要因が重なって発生している場合が多く、統計的品質管理の手法などを用いて、原因の把握や是正処置の効果を確認すること

参考資料:よくわかるこれからの品質管理