05.供給先の品質指導の進め方

購買部門の品質管理の主要業務のひとつに、供給先に対する品質指導があります。品質指導の目的は、供給先から納入されるモノの品質を安定させ、社内の製造工程が安心して、使用でき、生産性の向上に寄与できるモノを継続的に供給することにあります。品質指導の方法には品質監査や品質改善支援、品質研修などがありますが、購買部門だけではなく、品質保証部門、開発・設計部門、製造部門の協力を得て行なっていくのが効果的です。

●品質指導の進め方
期ごとに品質指導計画を立案し、計画性を持った指導をする方法と、重要品質不適合が発生したつど指導する方法があります。

① 品質指導計画の立案
期ごとに供給先の品質状況を評価し、ワースト供給先を選択するか、すべての供給先または主要供給先を順次指導するかを決め、指導方法、実施時期を立案します。なお、品質指導を実施するにあたっては、事前に対象供給先に実施要領を連絡します。

② 品質指導の実施
指導の実施にあたっては、指導メンバーを選定し、対象供給先の品質状況を把握し、指導のポイントおよびチェックシートを準備して、供給先に出向いて指導を実施します。そして、問題点を指摘し、品質改善計画の提出を要求します。
また、供給先の業種や専門技術に対応して、社内の専門技術者を供給先ごとの指導担当者に設定して、定期的に品質指導を行う事も必要です。

③ 品質指導後のフォローアップ
供給先の品質改善計画を受領後、品質改善実施状況を定期的にフォローアップし、改善が遅れている場合は、さらに改善の督促をします。
参考資料:よくわかるこれからの品質管理
まれに、原料で扱うものや資材に不適合品が発生する場合があります。その際には品質担当者を通して、供給先に品質指導を行い、安心したものが使用できるようにしています。