02.節の状況  カツオ節(H27年1月)

先月から節の状況についてお話していますが、今月は国産のカツオ節についてお話いたします。現状の状況を簡単に申し上げると焼津、九州のカツオ節の相場は、高値で推移しております。去年の11月と比べて、1月末現在の港に水揚げされる生のカツオの価格が120%に上昇しております。

魚は天然物ですので毎日状況が変わってきますが、現在の状況は原料仕入れ担当者として、どこまで高くなるのか心配しているところです。

魚の価格が上がってきているのは、色々な理由がある様です。
カツオ節にされるカツオは主に赤道付近での巻き網漁になります。
その漁が不漁になっています。1月中旬以降から800t以上魚を積載出来る巻き網船が、満船にならないで港に帰って来る事が増えてきました。海外巻き網船漁は、1週間ほどで漁場に行き、2~3週間ほど漁を行い、また1週間で帰って来るという約1ヶ月間の航海です。満船にならないで帰って来るという事は、1㎏当たりの魚のコストが高くなるという事になります。カツオの魚価が下がらない理由の一つです。
もう一つの理由として、巻き網船で漁獲される魚に、カツオ以外の魚が多く含まれている事です。海外巻き網船の漁獲方法は、主に人口浮き漁礁に集まる魚を漁獲しますので、回遊魚であるカツオは、他の魚と一緒に巻き網で一網打尽に漁獲されます。その漁獲される魚の中で、カツオの比率が昨年の末から下がってきている様です。その様な理由もカツオの価格を上げる要因になっています。

現状のカツオの高値に直接は影響無いと思われますが、1月中旬にカツオ関係者には衝撃的なニュースが入って来ました。太平洋でカツオ漁をしていた日本の巻き網船4隻が昨年の10月~11月にミクロネシア連邦政府に相次いで拿捕されていたことが判明しました。人口浮き漁礁の使用禁止期間中に違反したと判断され、数日間から1か月間ほど拘束された後、高額な罰金を支払いしました。このような事例もカツオの価格を上げている要因になっているかもしれません。

魚の価格の変動には、色々な背景があるものだと痛感しております。