03.ミクロネシアにおける日本カツオ船の連続拿捕について

太平洋において、カツオ漁をしていた日本の巻き網漁船4隻が、昨年の10月から11月にかけて、ミクロネシア連邦政府に相次いで拿捕されていたことが、今年の1月12日になって大きく報道されました。

拿捕されたカツオ漁船は操業方法違反などを指摘されましたが、4隻はいずれも否認しています。最大300万ドル(約3億6000万円)を支払って解放されました。そのうち1隻は訴追され、今でもミクロネシア連邦での裁判で無罪を主張しています。

日本の巻き網漁船は、ミクロネシア等の太平洋の島国の排他的経済水域内で各国に入漁料を払って操業しています。水産庁によると、この海域での日本の巻き網漁船の拿捕は2011年に1隻あった時以来となります。日本漁船の拿捕が今回のように集中したのは異例であり、またミクロネシア側への支払い額もあまりに高すぎるのでは、という見方が出ています。

4隻が拿捕されたのは昨年10月上旬から11月上旬で、ミクロネシア国内の港で数日間~約1か月間留め置かれました。いずれの船も同国の排他的経済水域での操業許可を得ていましたが、魚を集めるための装置を、使用禁止期間(7月~9月)中に使って魚を取ったなどとして、同国の法律に違反したとされました。
拿捕された4隻はいずれも指摘された違反を否認しましたが、うち3隻は同国側との示談を選びました。

そのうち2隻は担保金を払って出航したうえで、裁判を争う予定でしたが、要求された担保金があまりに高額であったため、最終的には早急に漁を再開する為に示談金を支払い、合意しました。最後に拿捕された一隻は要求された担保金を払い、昨年12月に解放されましたが、示談には至らず、現在、同国で刑事裁判の審理が進められています。

日本政府はこの裁判でのミクロネシア側の主張を確認したうえで、拿捕に踏み切った根拠を見極める方針ですが、水産庁の担当者は「日本漁船側は、これまでと同じ様に操業していただけという認識だ。」と困惑し、「日本はこれまできちんと入漁料を払い、友好的な関係を気づいてきた。拿捕が続くのはお互い不幸だ。」と話しています。

今回拿捕されたカツオ漁船はそれぞれ漁をするために入漁料を支払い、操業許可を得ていたうえに、ミクロネシア側の監視員が同乗していました。こういった状況で高額な違反金が発生するような操業違反ができただろうか、という疑問も出てきています。カツオの安定的な仕入れの為に、今後の動きを注視していきたい事件です。