01.お勧めの1冊

あなたの本
誉田哲也   中公文庫

「世にも奇妙な物語」風味の短編集から「交番勤務の宇宙人」を紹介します。上記風味に加え某缶コーヒーCMを彷彿させる題名。諸星団吉の正体は、不良宇宙人を退治するためにやってきた光の国出身の宇宙人。しかし現実社会に科学特捜隊もウルトラ警備隊もなく、勤務先は警察の交番となりました。

そんな彼はある日交通課の手伝いで過積載の取締りを命じられます。手前でトラックを見てサスペンションが沈んでいたら荷物が重く過積載の疑いがあるので、先にいる同僚に両腕でマルを作って合図、逆の場合は両腕を交差させてペケで合図しろと指示されます。ここで彼は困りました。腕を交差させると光線が出てしまうのです。しかし諸星団吉がモロボシダンのパロディならば彼の正体はウルトラセブン。セブンの必殺技エメリウム光線はスペシウム光線と違い腕を交差させて出すのではないと突っ込んだ40代、50代の方も多いのでは。ともあれ、その世代には懐かしい作品です。