05.官能検査の要点(人間の感覚による検査)

今回は官能検査についてお話しします。まず官能検査とは人間の五感(目・耳・鼻・舌・皮膚)を用いて品質を判定する方法で、メッキや塗装の光沢、色艶、表面傷、表面粗さ、音質などの品質特性を感覚で判定基準と対比して合否を判定する検査方法です。官能検査は、人間の感覚に頼って検査する為、検査する人が違ったり、同じ人が検査する場合でも検査する環境の違いや体調の変化などにより、合否判定にバラツキが生じます。このバラツキを最小限に抑え、精度向上していく事が、官能検査を実施していくうえで必要となります。
官能検査の精度向上する為には、次のようなことが必要です。

(1) 検査見本を整備する
合否の判定基準となる、限度見本を整備する必要があります。合否の判定に迷った時には検査品と限度見本とを照合して判定することを考慮して、不合格限度見本と合格限度見本の両方を揃えたいものです。

(2) 検査環境の整備
人の感覚に頼って検査するため、検査制度が検査環境によって左右されます。何を検査するかによっても、環境の整備の仕方が違ってきます。検査精度を向上するために、どういう環境を整備するかを研究していくことが必要です。例えば、表面傷を検査する場合には、照明の明るさ、色、方向などを研究しておきます。

(3) 検査作業の標準化と教育
検査精度を維持する為には疲労による検査能力の低下を避ける必要があります。その為には検査手順、検査方法などの検査作業の標準化を図るとともに連続して行う検査時間の上限を設定する事が必要です。誤判定があった場合にはなぜ誤判定になったかを検討するなど、検査担当者の教育を継続していくことも重要です。

参考資料:よくわかるこれからの品質管理
弊社でも官能検査を実施しています。合否の基準にもなりますので、正確な判定をしていきたいです。