01. お勧めの1冊

悪の教典 上下

貴志 祐介  文春文庫

 

DVDを観た印象が強烈(良いという意味ではない)で、特に後半はスプラッター映画の様相だったので、活字ではもっと心理描写があるかなと思い購入してみました。映画でかなり知名度が上がったと思いますが、伊藤英明演じる表面上は爽やかなイケメン英語教諭、蓮見誠司が、後半はクラスの生徒の皆殺しを図るというストーリーです。この蓮見という教諭、サイコパスだそうです。心理学を学んだ事のない私のネット検索での浅い知識では、「精神的な病気ではない。生まれつき、良心の呵責、罪悪感、共感能力が欠如している人間」との事。ですから悦楽殺人鬼のように、殺人を楽しむ変態ではなく、「問題解決のために殺人が最良の手段ならば、その手段を選択するためのハードルが普通の人よりも著しく低い」のです。

比較として、「バトルロワイヤル」がありますが、それがフィクションと断定できるのに対し、校舎が舞台の本書は教諭が犯人でなくても万一にはありえるという恐怖を感じます。