02.雑節の状況 27年9月

今月は雑節の状況についてお話します。

雑節というのは一般的に、カツオ節以外の節を総称して言います。カツオ節以外の雑節といいますと、サバ節、宗田カツオ節、ムロアジ節等があげられます。カツオ節の陰に隠れて目立たない存在ですが、日本全国で色々な商品に使用されています。

サバ節はゴマサバという種類のサバを使用しています。ゴマサバは日本全国で漁獲されますが、サバ節の産地は主に静岡県(焼津、沼津)、九州になります。

このゴマサバが2年程前から価格が様変わりし、高値のまま推移しています。水温の変化、ゴマサバ用途の多様化、台風発生の変化が原因で需要に対しての水揚げ量が不足しています。その為、ゴマサバ価格は2年前に上昇してから一度も値段を戻す事無く、高い値段のままです。ここ数年の動きを見ますと、平成22年の年末が安く、今年の年初が高くなっています。比較すると250%の上昇率になります。サバ節は安価なイメージがありましたが、脂の少ない良いサバ節はカツオ節に匹敵する程の価格で取引される事もあります。当社としても、サバ節の使用量はカツオに次いで多いので、価格と魚質の選定には気を使います。

宗田カツオ節とムロあじ節は更に深刻な状況です。宗田カツオ節もムロあじ節も主にうどん・そばのつゆに使用されます。以前はカツオに比べ安価で、手に入りやすい節でした。現在は、手に入りにくい節の代表になってしまいました。

宗田カツオ節は一大産地として高知県の土佐清水が有名です。土佐清水は、宗田カツオ節をメインで作っている唯一の街です。しかし、不漁、サンゴ漁への転向、漁業の衰退で2005年に3000トン以上あった生産量は、2009年に約半分まで落ち込み、その後も生産量は伸びていません。

ムロあじ節は主に九州で製造されています。他の地域ではムロあじが漁獲されたら節を作るというスタイルの様です。ムロあじ節に関しましては、有る時に購入していかないと、いざという時に手に入りません。

 

遠洋漁業で通年漁獲されるカツオと違い、主に日本近海で漁獲される雑節は、購入する時期を逃すと全く手に入らなくなる為、去年の実績と、直近の漁模様を考えて在庫を自社で抱えておく必要があります。