05.なぜなぜを繰り返し、真の原因を把握する

不適合品の発生原因を追究する際に、「なぜなぜ」を5回繰り返せとよく言われます。このようにして、不適合品発生の真の原因追究していく手法が、なぜなぜ分析です。不適合品が発生したとき、ちょっと原因を調べ、これが原因だと決めつけ、形式的になぜなぜを5回繰り返し、つじつまを合わせているのを見かけますが、これでは真の原因が掴めず、同じ不適合が再発することになります。原理原則に基づいて、なぜなぜを繰り返し、真の原因を掴むことが重要です。例として鉛筆で、字を書いたときに芯が折れた場合を考えてみましょう。

「鉛筆の芯が折れた」→なぜ折れたか?→「強く力を入れて書いた」から。その対策は?→「強く力を入れないで書こう」ということになります。では、この「強く力を入れて書いた」だけが真の原因でしょうか。他にも原因がないでしょうか。いつものように書いていても芯は折れることがありますから他にも原因があることになります。

なぜなぜ分析の真の原因を掴むポイントは次の6項目です。

1)問題の現象をしっかり把握する。

2)問題の事象が発生する要因がすべて摘出されているか、その要因がなければその問題の事象が発生しないかを検討する。これを怠ると重要な原因を見落とすことになる。

3)問題の事象とその要因との間に飛躍がないか、よく検討する。飛躍があると、真の原因が把握できなくなる場合がある。

4)原理原則に基づいて、なぜなぜを繰り返す。

5)対策が取れる要因が摘出できるまで、なぜなぜを繰り返す。

6)分析が終わったら、遡っていき、理論的に正しいかをチェックする。

参考資料:よくわかるこれからの品質管理

製造現場にいた頃には、袋のシールミスをよくしました。その際には、なぜなぜを繰り返し、成功する人と何がどう違うのか、何度も見比べ、失敗する原因を追究したものです。