05.万全な対策は打てるのか?

製品不適合対策について、万全な対策を打つことは不可能です。万全な対策が取れないところに意味があり、面白いのです。欠陥だらけの対策を少しでも万全な対策に近づけようとするところに進歩があり、それによって技術が発達し続けていきます。不具合の対策として前回ご紹介した「ポカヨケ」を設置し、再発を防止したところ、しばらくすると同じ不適合が再発し、設置したポカヨケのポカヨケを設置します。もうこれで再発はしないだろうと思っていたところ、また同じような不適合が再々発し、不適合発生とポカヨケのポカヨケ・・・というようにイタチごっこになったという話を聞いたことがあります。これは、不適合の発生原因を「これしかない」と思い込んで不適合対策を行なった結果と言えるでしょう。

では、どうすればいいのでしょうか。完全な不適合再発防止策は絶対にあり得ません。同じ不適合は必ず再発する、と認識することが大切です。俺がやることに間違いはありえないという自己過信を捨てる事です。そのうえで、より完全な再発防止策を取るためには、一人でなく、数人の知恵を借りて検討することです。そして、考えられる要因を洗い出し、要因の重みづけを行ない、重い要因のものから対策案をできるだけ多く立案し、対策効果の大きいと思われる順番をつけ、一つずつ根気よく、粘り強く実行に移していくしか方法はないのです。不適合の再発と再発防止対策のイタチごっこになることをあらかじめ想定し、再発が発生する前に次から次へと対策を施していくことが重要であると認識することです。

参考資料:よくわかるこれからの品質管理

失敗してみないとどんなことが不適合になるのかわからない時もあります。それをわからないまま続けてしまうので対策があったのにもかかわらず再発が起きてしまうのです。なので、ひとりひとりしっかりと認識することが大切なのです。