02.節の近況

原料節の近況をお伝えします。

節全体の価格の動向は、全ての種類において「更なる価格上昇」という印象になります。カツオ節は、ずっと価格が上がり続けていて上限が見えて来ません。毎回「高値安定」「原料が高い」と言ってきていますが、今回も「前回よりも更に高い」というコメントになってしまいます。生の魚の価格が全く下がらず、上がり続けています。今までの経験上では、不漁の中で「カツオが高騰したなー」という事はよくありましたが、今回の高値は「高値の期間が長い」という印象です。今までは高値になっても、そのうち下がるだろうという楽観的な考えがあったのですが、今回は価格が下がる見込みが見えません。

理由の一つにGW明けから9月頃まで、35隻の巻き網船の内最大11隻が日本近海での漁を行います。日本近海で漁をする船は、主に生食に使用される魚を狙いに行きますので、その間は、カツオ節等に使用される「加工用のカツオ」を漁獲する船が減ります。
 
もう一つの理由に毎年7月から3~4ヶ月間、「FADs規制」という制限が出て来ます。FADsとは「人口浮漁礁」の事で、人工物を海に浮かべ回遊魚が漂流物に集まる習性を利用した漁法になります。海外まき網船の漁法としては一番効率が良く、通常はこのFADs漁をメインとしていますが、カツオと同じ回遊魚であるマグロの漁獲を規制する観点から、毎年この時期にFADsを利用した漁獲が規制されています。この間は、別の漁法で漁をする事になります。
 
この様な事から、GW明けからのカツオの漁獲量に関して心配されます。しかし、船が減ったり、規制があるから、必ず漁獲量が減り価格が上がるかと言えばそうばかりでもありません。この時期でも豊漁になり、価格が下がる事もあります。関係者は「海の事は分からないなー」と口をそろえて言います。

 サバ節も価格は上がり続けています。ただ、3月~4月にかけてサバ節には向かない「平サバ(マサバ)」がメインで獲れ続けていましたが、4月の中旬以降からサバ節に最適な「ゴマサバ」が獲れ始めて来ました。これから順調に「ゴマサバ」が水揚げされて来れば、価格は落ち着いてくると思われます。