06.栄養学からみる鰹節

こんにちは。
今回は、鰹節に含まれる栄養成分の様々な健康効果についてお話します。
まず、たんぱく質、アミノ酸、ペプチドの関係を説明します。たんぱく質はたくさんのアミノ酸の集合体です。ペプチドもアミノ酸の集合体ですが、たんぱく質よりもアミノ酸の数が少ないです。たんぱく質は数十万~数百万個、ペプチドは数個単位です。
鰹節の77%はたんぱく質です。たんぱく質を構成している20種類のアミノ酸の中で、9種類は体内で作りだせないが、必ず必要なアミノ酸で、必須アミノ酸と呼ばれています。
例えば、トリプトファンというアミノ酸。セロトニンと言う神経伝達物質を作る働きをします。セロトニンは生体の情緒と深い関係を持ち、心のバランスを保ち興奮を抑える作用があるので、ストレス解消や不眠症の改善に効果があります。
現在医療界からかなり注目を集めているのはペプチドです。小腸にはペプチド専用の吸収口があり、そのため、吸収スピードがアミノ酸よりも早いと知られております。鰹節にも含まれるペプチドは、構造式が良く似ているアンセリンとカルノシンの2種類があります。良く知られた効果は疲労回復と運動能力を向上させる効果です。体にエネルギーを作り出す際には、水素イオンという副産物も発生するのですが、その水素イオンが溜まると、新しいエネルギーを作り出すことが出来ません。この状態が疲れている状態です。アンセリンやカルノシンはその水素イオンを除去してくれます。また、疲労物質、乳酸を分解し、酵素を活性化する効果もあります。それ以外に、高血圧等の生活習慣病の予防効果にもあります。
最後に、鰹節のアミノ酸は脂肪燃焼効果もあります。それはヒスチジンというアミノ酸です。ヒスチジンは、交感神経を刺激するヒスタミンに変換されることにより、神経機能に働きかけ、脂肪細胞において交感神経を刺激することで脂肪燃焼を促進する効果があるとされています。また、食欲を抑制する効果もあるとされ、近年ではヒスチジンには2つの肥満防止作用があることが明らかとなり、ダイエット効果が期待されています。
次回は、鰹節の栄養分の美容効果についてお話したいと思っております。

参考資料:「機能性食品素材便覧―特定保健用食品からサプリメント・健康食品まで 清水俊雄」