02.節の近況

原料の状況をお伝えします。
カツオ節用の生カツオの取引値はまだ、高値圏にありますが、3月~4月の価格のピークから比べると落ち着いてきています。漁模様が多少好転してきた事と、これまでの異常な高値が調整されてきている為と言われています。ただ、今後は巻き網船が近海、東沖に漁場を移し、生食用の魚の漁に変更することに加え、以前からお話ししていたように、7月から巻き網漁で一番効果的であるFADs(人工浮漁礁)漁の禁止期間に入ります。これから秋にかけ、カツオ節用カツオの水揚げ見通しは良くないとみられています。

カツオを取り巻く環境としますと、今年は国内の生食用カツオの代表である「初ガツオ」が、全く獲れなかったとニュースで放映されていました。産地である和歌山県の漁業組合では回遊魚であるカツオが日本近海に北上する前に、アジア諸国での大量捕獲が原因であるとして、漁獲規制を求める行動を始めています。

気候面では、2014年夏より始まっていたエルニーニョ現象が終息しつつあります。(エルニーニョ現象とは太平洋東部の海水温が上昇する事です。)特に今回は記録的に強いエルニーニョと言われていました。そのエルニーニョが今年終了し、今夏にはラニーニャ現象に転じると言われています。(ラニーニャ現象とはエルニーニョとは逆で、太平洋東部の海面水温が平年より低い状態をいいます。)※エルニーニョの終息後に巻き網カツオ漁が好転したデータもある様です。

この海水温の変化と、上記の漁獲規制が今後のカツオ漁にどのように影響を与えていくか注視が必要になります。

サバ節の状況です。脂が抜けて一番サバ節に向いているサバが漁獲される「春サバ」シーズンが終わりました。サバは今年に入り、水揚量が非常に少なくサバ節が手に入りにくかったのですが、6月に入ってからは節用のゴマサバの水揚げが増えて来ました。これからのゴマサバは脂を持ち始めて来ます。小林食品で使用するサバ節は、生の魚で250~300gのサイズが最適としています。現在焼津で水揚げされているサバは、少し大きめで脂を持っている魚も多いですので、良く見極めてから購入する必要があります。
それでも水揚げ量が増えている事はほっとします。価格はまだまだ下げる気配はありません