02.サバ節の状況

サバ節についての状況をお話します。
サバ節の価格が平成25年の年末に上がり始めて3年近く経っています。その当時から、もうサバ節は値下がりしないだろうと言われてきましたが、実際に価格は高値を維持しています。

サバ節に使われるサバは「ゴマサバ」という魚種になります。ゴマサバは〆サバや焼きサバに使用される「マサバ」と違い、脂が少なくサバ節や、練り製品等の加工用に使用されています。
「マサバ」は鮮魚扱いで食されていますので、脂が乗った大きいサイズの魚が価値があります。脂の少ない小さい「マサバ」は、鮮魚にも加工にも向かず、安値で取引されます。
「マサバ」はサイズが小さくても、節にすると削り花が弱く(割れやすい)、ダシも濁りやすいのでサバ節には向いていない為、一般的に節としては敬遠されます。

値上がりしてきた頃は、「ゴマサバ」は養殖大型魚のエサやアジア圏の輸出に回され、価格が下支えされていると言われていました。しかし、近年になり価格が下がらない理由が変わってきました。エサや輸出には、今年は多く漁獲されている「マイワシ」やサイズが小さい「マサバ」が使用されている様です。

では、なぜ「ゴマサバ」の価格が上がっているのかと言うと、「マサバ」が多く獲れ「ゴマサバ」の漁獲量が減っているからです。「ゴマサバ」と「マサバ」は全く異なる性質を持っていて、「ゴマサバ」は島付魚、「マサバ」は回遊魚です。

回遊魚である「マサバ」は、「ゴマサバ」よりも魚として強く、海域に「マサバ」が来ると「ゴマサバ」は、逃げていってしまいます。
漁師は、「ゴマサバ」を獲りに行っても獲れない為、「マサバ」漁に切り替えている様です。「ゴマサバ」が減っている確かな理由は分かりませんが、関係者は魚種変更が起きているのでは無いかと話しています。

8月24日からサンマ・サバの漁獲規制の会議が、日本、中国、ロシア等6つの国と地域が参加して行われました。近年、中国が漁獲船を大幅に増やして、大量に漁獲しています。規制に対して各国の足並みも揃っていません。
この会議の結果も今後のサバの漁獲に影響が出るでしょう。