05.植物の成長に学ぶ品質管理

品質は「ひと」がつくりあげるものです。問題を見つけ、創意工夫をこらし、解決するのは「ひと」です。品質管理には、「人質管理(じんしつかんり)」がかかせません。
「ひとを育て、やる気を高めること」が、高い品質の製品を継続的にうみだす基礎となります。植物には太陽の光と水が欠かせないように、ひとには何が必要でしょうか?
仕事ではさまざまな個性をもった仲間がいます。わずかな光と水でも耐えられ、厳しい環境に強い植物もいれば、こまめに世話をして、きれいな花をつける可憐な植物もいるでしょう。植物は光が欲しい、水が欲しいを口に出してはくれませんが、毎日葉の色つやなど植物の状態を見ていれば、見えない声も聞こえてくるでしょう。では、工場ではどんな声が聞こえてきますか。材料の声、製品の声、機械の声、ひとの心の声、現場の声に耳を傾ければ、いろいろな変化と予兆に気が付くものです。
成長のために光と水をただ与えればよいというものではありません。
与えすぎても、葉がやけて、根が腐り、うまく成長できないのです。
いっぽうで、穏やかな環境がかならずしも、よいわけでもありません。厳しい温度差がある環境で、甘さが増す果物や野菜があるように、壁にぶつかり、必死に取り組む挑戦の中で、一段とたくましく成長することもあるでしょう。
ひとりひとりに目を配り、気を配れば、気づきがあります。目には見えにくい小さな「やさしさ」と「厳しさ」がひとの成長の原動力になるのではないでしょうか。品質を高めるために、目の前の問題を解決することももちろん大切ですが、その問題を通じて、人をうまく育てていきたいものですね。
参考資料:品質管理研究所
今後、人を育てることがあれば相手の立場になり、自分が初めの時はどうだったのかを考えていきながら、物事を教えていきたいと思います。