02.サバ節の漁法について

今月は、主にサバ節に関係する漁法をお話します。

【棒受網(ぼうけあみ)漁】 
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昼・夜間、まき餌や集魚灯で海の表層に魚を集め、船から四角い網を張り出しすくいあげる漁法になります。主にサンマ、サバをとる時に多く使われます。弊社では、サバ節に使用されるゴマサバの漁獲に適した漁法として馴染みがあります。
漁船の側面から、棒に付いた網を張り出して置き、ゴマサバが光に集まる習性を利用し、水面に魚を集めてすくいあげます。巻き網船と棒受網船は漁場が別けられていて、静岡県近海の棒受網漁場は比較的脂の少ない、サバ節に適したゴマサバが獲れます。
 
【タモすくい漁】
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 夜間、明かりやエサによって、魚を船の近くの海面に集めて、大きなタモですくいます。
タモすくいで主に獲れる魚は「平サバ(マサバ)」になります。回遊魚である平サバは、春頃伊豆半島沖で産卵し、エサを食べながら北上し、9~10月に南下します。食欲旺盛な平サバは、漁場でエサをまくと、海面を埋め尽くすほどに集まってきます。そこを、大きなタモで船員がすくっていきます。長くて大きいタモでサバを大量にすくいますので、船員にとって、体力を使う漁の様です。
大型巻き網船での漁とは違い、少しずつ丁寧に漁獲しますので、魚に傷が少なく新鮮な魚が水揚げされます。ほとんどは、鮮魚用になりますが、このタモすくい漁の漁獲量も、サバ節の価格に影響が出ます。タモすくいで漁獲される平サバが少ないと、サバ節用のゴマサバも鮮魚用に回ってしまうからです。

今回ご紹介した「棒受漁」と「タモすくい漁」は、小型船での近海漁なので、波が少しでもあると船が出られません。今年は秋口から台風が多く、漁の回数はとても少なかった様です。鮮魚用のサバを始め、サバ節用のサバも水揚げが激減し、手に入りにくい状況です。