2.原料事情:サバ節

今月はサバ節の状況を説明します。
かつては、サバ節は安価で手に入りやすいというイメージでしたが、今では良質のゴマサバ節は年間を通して購入しにくく、高級な節というイメージがついてきました。

数年前までは、ゴマサバの一番いい時期は春で、以降は脂を持ち始めるといった予測が出来、それに合わせてサバ節を購入できたのですが、最近では獲れるサバの種類、サバの質、数量まで全く予想できない状態になっています。時期によっては、春サバが終わった後も質の良いゴマサバが秋まで続くこともありました。逆に昨年は、サバ節に最適なゴマサバの漁獲量は極端に少ない年でした。価格が高いというよりは、ゴマサバがほとんど獲れずに購入するのに非常に苦労しました。

購入する時に悩むのが、この先どのようなサバが獲れ、相場がどのように推移していくかを予想する事です。サバの様な近海魚は、獲れない時は全く漁獲されなくなるので、ある程度在庫を持っておく必要があります。  
現時点で質の良いサバがあっても価格が想定価格よりも高いと、もう少し待ったら安くなってくるのではないかと考え、購入するのにためらってしまう事があります。また、質が少し悪くて価格が高くても、この先サバが水揚げされないのではないかと思うと、購入しておかなければと不安になってしまう事もあります。後になって、こうしておけば良かった、ああしておけば良かったと毎年後悔します。

ただ、その中でもサバ節を年間通して切らす事無く仕入れ出来た事は、サバ節屋さんや問屋さんのおかげです。良いサバ節が出来ると声をかけてくれたり、サバ節の在庫が少なくなって相談すると、優先的に譲ってくれたりします。供給してくれる会社の有難さを痛感します。
 
 今期のサバ節の傾向は、春サバは良質のサバが獲れ、それ以降は例年通り脂を持ち始めています。価格は、春サバは例年より高めで、春以降の脂を持ち始めてきたサバは、通年の相場で取引されている様に思います。脂を持ったサバが多いのですが、その中でも小さいサイズのサバは、良質のサバ節になっています。
 価格は、高いままですが現在は数量が安定しているので、少しほっとしています。