02.バンコク相場と日本の相場・・・②

バンコク相場ですが、価格決定要因が幾つかございます。

日本の海外巻網船(別号にて紹介)が操業をしている太平洋の西側の中西部太平洋と呼ばれる地域や、インド洋の漁模様が相場を動かす1つの要因です。豊漁でしたら無論相場が下がります。勿論、太平洋とインド洋では地域が全然違いますので、別場面として捉えてください。

インド洋では日本の船が操業している場面が少ないので、中西部大西洋よりは情報が少なく、日本の加工業者の話では、「インド洋は、今は漁が良いらしい。又は悪いらしい。」というような雰囲気の話になります。

一方中西部太平洋は日本の海外巻網船が数多く活躍しているので、漁模様がそれぞれ逐一報告されるので、それなりの情報が入ります。

例えば「今、海では毎日○○㌧の魚があがっているよ。」という形です。鰹は、鮪と一緒に泳ぐ習性がありますので、全体の大まかな数字は捉えられますが、鰹が○㌧、鮪が○㌧というような具体的な数字まではつかめません。

中西部太平洋もインド洋も豊漁ですと、例えば台湾の運搬船(洋上にて転載し、満載で2000~2500㌧)がバンコクの岸壁に数船が並び、数日かけてどんどん鰹を下ろしていきます。これが数ヶ所で行われます。

太平洋上の広い海域で1年程度海水温が高くなるエルニーニョや、その逆で海水温が低くなるラニーニャ現象などの影響がその都度、話としてでてくるのですが、実際の所はなぜ鰹が獲れる時と獲れない時が出てくるのか、誰もわかりません。

インドネシア等の赤道近海の諸島で獲れた鰹がそのまま現地で水揚された物も、インドネシア国内での鰹節工場や缶詰工場が購入する価格よりもバンコク相場の方が高い場合には、そのまま使用されずにバンコクに流れ、相場を動かす事があります。

これは問屋さんや商社の方が、インドネシアの漁業会社の方とバンコクの相場との確認をしながら、輸送船に積むコンテナ単位で運んでいます。

ちなみにこの漁場で活躍する船の船籍は、主に台湾やフィリピンや韓国、日本も含めて世界中の船がここで鰹・鮪漁をしております。また近年は中国船籍の船も増えてきました。

日本としては、長年の操業船の数を37船としておりましたが、国の政策の中で、水産資源の安定確保の為、ここ数年、3隻だけですが、船の大きさを大きくしております。