02.震災後における鰹・鰹節類の様々な影響について①

こんにちは。本来なら、生の鰹の状況についてお伝えする予定ですが、お取引様をはじめとする各社様から、震災と放射能におけるお問い合わせをうけましたので、今回は少しそちらに紙面を割いて、説明したいと考えています。

3月11日の震災後、鰹節の原料となります、冷凍鰹を獲る海外巻網船は漁を一旦中止して、帰港いたしました。その主な理由は、海外巻網船には、被災地出身者の方が多かったからです。

現在、海外巻網船の船員は25名程度が1隻に乗船するのですが、おおよそ半分程度が外国人で、残り半分の日本人の内の6割~7割ぐらいの方が三陸の出身者だと言われています。
(これは海外巻網船の船での話で、カツオ漁に代表される「一本釣りカツオ漁船には当てはまりません。)

たまたま焼津港に水揚して帰港していた船はすぐに食料品等を載せて、被災地に向かいました。
3月11日時点で満船で日本に向かう船もあれば、操業途中で帰港する船など様々でした。

当然、枕崎・山川・焼津に水揚げされる鰹の量は減少する事が明らかに減ることがわかっていましたので、次の週から相場は暴騰いたしました。

相場としては、一時的ではありますが、三年ほど前のリーマンショック時と同等の価格まで上がりました。

海外巻網船の一航海はおおよそ40日程度になりますが、一時帰港し、ご家族の安否を確認され、また出航し漁をして帰港しますと、3月中に戻られた船は、次に入港するのは5月下旬~6月上旬ぐらいだろうと言われておりました。

船によっては同じ水産会社の中でご家族で安否の確認が取れた船員を洋上で集めて、1隻の船に乗船して漁を行なったり、一度帰港した中でも、すぐに漁にでられる状態の船員を集めて、船を出したり様々な対応をとられておりましたが、4月の上旬ころには一度船が戻ってきていたので、1週間に1隻程度の水揚げしか続かず、鰹の水揚の絶対量が減っている為に、結果的に鰹節用の冷凍鰹の供給量は非常に厳しくなり、鰹節業者の方たちは、例えば金曜日を休みにしたり、GWの期間を長くする等の製造量を落とす形をとるなど、対応を苦慮されておりました。

・・・次項に続く