02.鰹の原魚と鰹節の高騰につきまして

今月は、現在の鰹の状況について少しお伝えしたいと思います。・・・と言いますのは鰹が不漁だからです。

3月11日の大震災の際に、海外巻網船が漁を途中でやめて、帰港した事はお伝えしました。その後7月~9月には操業規制がありまして、海外巻網船が得意とする漁法の一つが停止しておりました。

鰹とマグロは回遊魚なのですが、一緒に群れを成して泳ぎます。マグロは世界的な資源保護の流れの中で、マグロを捕らないようにする事も、目的の一つとして木付き操業という漁法が3ヶ月間停止されておりました。

漁法には幾つか有りますが、木付き操業とは、流木の周りに小魚がついて、その周りに大型回遊魚が集まるのですが、群れが止まっているので、木付き操業は漁がし易いです。

その中で木付き操業は、鰹やマグロの小さいサイズの物が捕れやすいので、資源保護の目的から、まずは木付き操業を規制しようという事になりました。

2年前から始まり、今年は3回目となり7月~9月の3ヶ月間行われ、来年は4ヶ月の予定になるだろう(発行時点では決まっているはずです)と言われておりますが、最長で半年ほど木付き操業を規制するのが最終目的です。また、木付き操業をさせないために、オブザーバーとして監視員も乗船します。

この操業規制が、去年・一昨年は漁獲にそれほど影響が無かったのですが、今期は水揚げ量に影響を与えました。

解禁になる10月に入り、多くの水産関係者は豊漁を期待したのですが、以外にも漁模様が非常に悪く、 11月に入りましても、船によっては満船になる前に、ガソリンが少なくなり帰港する船も中には出てきました。

このように漁が悪い中でも比較的マグロが豊漁で、市場価格が鰹よりマグロの方が高いものですから、船はマグロを獲りに行きます。

結果、今まで説明していました加工用向けの冷凍鰹がだんだん国内から減り始めてきました。

例えば日本では、一日400~500トン位の冷凍鰹が加工処理されていると言われていますが、現在、海で獲られている鰹漁が、一日100トンや200トンと言われています。ちなみに本当に豊漁の時は、一日1000トンを超えるそうです。

つまり、鰹の原魚の供給が著しく、低下してきたのです。

外国の船(台湾船)が枕崎に入港してくるのですが、これは日本の相場
と各国の相場を勘案した中での決定なので、ある程度、日本の相場が高値にならないと入ってきません。
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