02.鰹のセリについて・・・②

セリについて前月からの続きです。
明細通りに魚が出ないと、仕入れ先は当然予定が狂ってくるので、頭が痛いのですが、致し方ありません。

なおインドネシアで水揚げ風景を見ましたが、こちらではサイズ別のセリを行っておらず、仕入れ先が船の横で魚を桶で購入して、サイズの選別分けを自社で行っておりました。魚の量自体は確保できるのですが、最終的なサイズ別での確保ができない状況になります。

しかしながら日本のようにセリだけ先に行い、「“購入したはず”の魚が買えなかった。」という状況にはならず、仕事そのものは進められます。

③1~2週間の見通し
焼津と枕崎と山川では各々の港で1日1船でセリを行います。

おおよそ35~40日ぐらいで1航海を終えた船が1週間の間に立て続き入港が有る場合があります。一日600トンぐらいの鰹が漁場で魚が取れていますと、概ね日本での加工処理数量とバランスがあってくるのですが、豊漁の場合や漁都合によって、港への入港のバランスが毎週・毎月と平均化する事はありません。

例えば今週5船が入港するとし、来週も5船続くとすれば、船が数多いので相場は下がりますが、次の入港が来週に1船であったり、次週入港が未定になりますと相場は週中で下げきらずに持ちこたえるか、上げ基調にがちです。

だいたい魚が獲れる漁場には船が集まりますので、豊漁の場合ですと焼津・枕崎・山川でどこかで入港し始めれば、続けて数日間入港しますし、水揚げが終了して出港してしまえば、数日間はどこの港でもセリが行われなくなります。

セリを行う各業者の腹持ち具合(生の鰹を製造庫に入れておく在庫量)にもよりますが、鰹節加工業者は概ね2~3週間、多くて4週間分の製造量分の生の鰹を在庫で置いております。

セリに参加する業者とすれば、1~2週間の間で最初の1~2船目は皆さん冷蔵庫の在庫が少なくなっているので、買い値が高くなりがちになり、最後もセリがこのあとなくなるので、買い値が高くなります。よって船が続く半ばで買いたがるのですが、この辺りは皆さん同じ買い方をしてくるので、相場師としての腕の見せ所となります。

以前にもお話ししましたが、焼津より枕崎・山川の相場の方が高い傾向になりますので、各3港の相場も1週間~2週間の間での動きも重要になります。焼津の相場が安い分、差額を考えて焼津での商社が鰹を購入して、枕崎や山川に鰹の送りを出来る状況もできます。

なお枕崎には台湾船も入港します。1~2か月に1隻ほど1200㌧~1500㌧程度入ってきますので、入庫前にはこの数字も皆さん頭に入れていますし、船主が急いでいなければ、台湾船は基本的には水揚げして、サイズ別の数量が分ってからセリを行います。