02.かつおのセリについて

こんにちは。今月は少し趣を変えます。実は4月の下旬に近海魚の資源についての講演に参加してまいりましたので、その報告をいたします。理由としましては、鰹節の他に節類の代表格であります、鯖節の原料についてのお話しがあったからです。

日本は国連に加盟しています。その中には国によって水産資源の保護も含まれておりまして、国が資源の評価を行い、その評価を基に一定数以上の資源の保管をいたします。これはTAC法と呼ばれ、海洋生物資源の保存と管理を行うものです。

国連海洋法条約には、沿岸国が排他的経済水域を設定して、海洋資源に関する権利を得る代わりに、生物資源の保存と管理の義務が課されています。

日本では漁獲可能量 (TAC)を定めて漁獲量がその数量を上回らないように管理している。TAC魚種として7魚種(マアジ・マサバ・ゴマサバ・マイワシ・サンマ・スケトウダラ・ズワイガニ・スルメイカ)で持続可能な資源管理が行われるようになった。以下はTAC対象魚種の選定基準です。

1.漁獲量が多く国民生活上で重要な魚種
2.資源状態が悪く、緊急に管理を行うべき魚種
3.日本周辺で外国人により漁獲されている魚種
(ウィキペディア参照)

鯖節に使用される鯖は“ゴマサバ”です。ゴマサバの資源水準は高位にありまして、資源の渇望は今の所問題ございません。

その理由といたしまして、TACの中にB-limitというものがありまして、親魚が最低取れる漁として定められています。これがゴマサバが年間3.8万トンなのですが、漁獲量としては11万トンとれましたので、問題ないというお話です。ここで1つ確認しておきたいのが、“魚種間における魚種変更”というものがあります。

例えば、マイワシは1970年~1985年辺りまで、大量にとれていました。そして2008年・2009年・2010年とまた取れ始めてきたのです。この大量に取れるサイクルが①マイワシ・②カタクチイワシ・③マサバ・④ゴマサバで出してみます。

図はあくまでもイメージですが、1つの魚種が豊富に取れると別の業種が一定期間獲れずにいて、ある程度経過しますと、また別の魚種が取れるようになります。

この中で、ゴマサバは現在比較的資源が豊富にあるのですが、この問題としてはゴマサバは資源調査の歴史が少ないので、現在は豊富だけど、マイワシとカタクチイワシとマサバのこのサイクルに入っているかどうかは、現在の調査では判断できないとの事でした。