05.寄り道のキノコ・・・Ⅱ

キノコ菌類のなかには、地上だけでなく地下に子実体を形成する分類群も存在します。

こうした分類群を一般に地下生菌とよび、高級食材として知られるトリュフやショウロ(松露)が有名です。地下生菌は、担子菌(たんしきん)、子嚢菌(しのうきん)、グロメロ菌にわたって広く存在し、子実体を地上に形成する分類群から、独立に何度も進化してきたことが分かっています。

また、地下生菌の多くが、植物と共生関係にある菌根菌で、生態系を支える重要なメンバーの一つとして知られています。アジアの温帯域では、菌根菌の多様性は極めて高いため、いまだに発見されていない種が数多く存在すると考えられています。

高価な食用菌として有名なだけでなく、子嚢菌類(しのうきんるい)に属し、植物と共生する外生菌根菌として、世界で86種が知られています。日本のトリュフは20種存在することが明らかになっています。世界最大の生物…意外なようだが、世界最大の生物は実はきのこである。

1992年に米国ミシガン州のとある山で各所に生えていたキシメジ科のきのこ、ヤワナラタケ(ワタゲナラタケ)のDNAを調査したところ、なんと山に生えていたきのこすべてが同一個体の菌糸から生えている事が確認され、その規模は面積にして15万㎡。推定総重量は100tでこれはシロナガスクジラにも匹敵する。ちなみに推定年齢は1500歳とかなりの長寿である事もわかった。この結果は世界最大・最長寿の生物としてNature誌に紹介されました。

太古のきのこ…カナダをはじめとする世界各地の4億年前(デボン紀)の地層から「プロトタキシーテス」とよばれる、樹木の幹のような細長い化石が見つかっていた。これは1859年の発見以来、150年もの間その正体は謎とされていた。

しかし、最近になって同位体検査によりこの生物が光合成をしていなかった事が判明し、これによりこの化石は全長8m、最大幅1mに 及ぶ超巨大きのこであることがわかったのである。これはあまりに巨大なため、内部には植物の維管束に似た水分を吸い上げる器官を持っていた。

なお現代のきのこに見られるような傘はない。そう、4億年前の地球にはあたかも「風の谷のナウシカ」に描かれているような巨大菌類の森が茂っていたのかもしれないのだ!!微生物でもミクロ単位のものから、キノコのように大きなものまであって、なかなか奥が深いもののようです。

参考資料:ニコニコ大百科・「きのこ のおはなし」岩出菌学研究所 より・キノコ博士のキノコミュージアムより