02.《近海鰹一本釣り》

先月は、遠洋鰹一本釣りをご紹介させて頂きましたが、今月は近海鰹一本釣りに付いてお話しさせて頂きます。
近海と一言で言っても漁場は複数あります。西南諸島沖、和歌山沖、房総沖、三陸沖などです。

漁期は4月から8月に掛けて行われる「のぼり鰹」漁と10月から11月頃に行われる「戻り鰹」漁です。

「のぼり鰹」とは、日本の太平洋側を北上する鰹の事で初夏に黒潮と親潮がぶつかる三陸沖まで北上します。夏の到来を告げるその年の初めての鰹である為「初鰹」とも呼ばれます。

一方「戻り鰹」とは一旦三陸沖まで北上した鰹が秋口になり親潮の勢力が強まると南下を開始します。又の名を「下り鰹」とも呼ばれます。

漁法は遠洋鰹一本釣りと同じ方法ですが、航海のサイクルは2日から5日程で、獲れた鰹は冷凍ではなく冷却水に漬けられる為、鮮度が落ちない様にこまめに港で水揚げを行います。

<擬餌針について>
一本釣りで行われる、釣竿を頭上に跳ね上げ鰹を針から外すこの漁法を「跳ね釣り」と呼びます。

跳ね釣りに使用される針には「返し」と呼ばれる針先にある突起がありません。この返しの無い針は、天然貝や鳥の羽を付けた鰹針もあり鰹達を魅了します。