02.海外旋網船 カツオ船の船員達

《カツオ漁の船員》

今月は、遠洋カツオ漁の船員のお話をさせて頂きます。先月の文末にも少し書かせて頂きましたが、現在の遠洋鰹漁の船員の内、半数以上はインドネシアやキリバス共和国出身の外国人船員が多くなってきている様です。その理由としては、漁業就業者の高年齢化が挙げられます。

又、それに伴って、若手漁師の不足という問題も抱えています。

現在の日本国内では、漁業就業者は減少傾向にあり、平成18年度の国内漁業就業者は22万人(20年前の半分)にまで減少している様です。

又、近年では高齢化も進み、男子就業者では全体の約35%が65歳以上であり、25歳未満の若年就業者は全体の約3%であると言われています。

それに伴い国内の漁獲量も20年前の半分にまで落ち込んでいます。

こうした問題を解決させるため、水産庁では数年前から漁業就業支援フェアを全国で開催し、若年就業者の拡大を図っています。

このフェアでは全国から集まってくる漁業関係者から直接具体的な話を聞くことができ、参加する漁師希望者にとってはとても貴重な場所になります。又、漁業関係者にとっても新人漁師の人材探しに役立っています。

《キリバス出身の船員》

日本のカツオ船にはインドネシアやキリバス出身の船員が多くなっている事はすでにふれました。

例えばキリバスでは、漁師を育てる職業訓練学校があります。1970年代にキリバス海洋トレーニングセンターという所が船員の職業訓練を行っていました。現在は、FTC(漁業訓練センター)が海洋トレーニングセンターに変わり職業訓練を行っています。

このFTCは1989年に日本の支援で設立されました。

FTCでは日本の漁船で働く為に必要な規律と安全対策の教育を行っています。センターでの過程を終了された訓練生は、KFS社(キリバス・フィッシャーマンズ・サービス)という会社によって配属が決まります。

このKFS社は日本鰹鮪漁業協同組合連合会が99%を保有しており、KFS社とFTC両社の活動は連携されています。
こうした外国資本の訓練学校は日本の他にもドイツの援助で運営されている船員訓練学校(MTC)等があります。
世界で一番魚を食べるのは、日本人だと言われています。その食を支えてくれる乗組員の方々に感謝して、今日もおいしい鰹節を頂きます。