08.山彦日記  5月1日

田舎の付き合いは非常に熱く、酒は欠かせない。冠婚葬祭すべてに酒がからみ酒飲み天国である。村のバス旅行もその線は絶対はずさない。というか正に酒浸りの1日だった。

今日は地域役員の親睦旅行である。バスを貸切ってとある温泉地に日帰り観光にでかける。各集合場所にバスが立ち寄り全員顔がそろって出発進行!

会長からあいさつをいいただく。右手にマイク、左手には缶ビールがにぎられ「会長の挨拶」イコール「乾杯の音頭」になるのである。皆も手に手にビールを片手に「カンパーイ」

朝から飲むわ!飲むわ!その時刻 午前7時。

「まだ朝だろ」という言葉は決して口に出してはいけない。おつまみが配られ、焼き鳥や手羽先なんかも回ってくる。気が利いた配偶者をもった男性は自家製の漬物を袋から取り出し小皿に分ける。さまざまなにおいが立ち込めてバスの中は早くも居酒屋状態。

ビールの追加の声が一通りやむと次は日本酒を催促する輩も出てくる。ピッチ早いなあ
(まだバスが走り出して1時間たってないぞ)心の中でつぶやく。

次々と新手が繰り出されてくる。新聞紙にくるまった物体を発見。「それはおかあにお燗をつけさせたでな。冷めないうちに飲まずよ」(飲もうの意味)なんと日本酒1升を燗つけして持参したとは。

昼食はもちろん宴会。宴会の後 温泉に入られるのだから強者ぞろいという他はない。

一日中この調子で幹事は忙しい。今回の幹事は幸か不幸か下戸だから参加者は安心でますます飲む。この状態が最後まで続き、幹事は泥酔した人を介抱する仕事までやる始末となる。

幹事は一言力なくつぶやいた「これでワリカンはないよなあ…」