07.製造現場見原主任奮闘記! 

前回、ガス置換による酸化防止について紹介しました。削り節の酸化による退色を防ぐために、袋の中に窒素ガスを充填して酸素濃度を1%以下にしているということをお話させていただきました。この効果を維持するためには、削り節を保管する袋が重要となります。

袋に求める機能としては、防気性(空気を通さない)、防湿性(湿気を通さない)、静電気防止性、引裂強度、破裂強度、耐ピンホール強度(搬送中に袋とダンボールなどがこすれて、その摩擦で目に見えないような小さな穴があいてしまうこと)、ヒートシール強度(接着面のはがれにくさ)などがあります。

削り節の袋の選ぶときに、特に重視しているのが防気性、破裂強度、耐ピンホール強度です。これは、削り節が酸化に弱く、酸化してしまうと商品の価値がなくなってしますからです。

OPP/PE/EVOH/PE/LLDPE

 突然ですが、上記が弊社で使用している製品用の袋の材質の一例です。一つ一つ説明していきます。

まず、OPPというのは延伸ポリプロピレンというフィルムです。OPPは引っ張っても破れにくく、防湿性にも優れています。
PEはポリエチレンのフィルムのことです。衝撃に強く、防湿性にも優れています。

EVOHはエチレンビニルアルコール共重合体という素材を主原料としたフィルムです。食品の風味と保存期間を長持ちさせる食品包装材料などに広く使用されています。これは、この素材が防気性に優れ、袋の外の空気を中に入れないようにしているからです。

LLDPEはリニアローデンシティーポリエチレンを主原料とした無延伸フィルムです。シール強度
が強く、ピンホールもおこしにくいです。さらに破裂しにくいという特徴ももっています。

 このように、様々な特徴を持ったフィルムを何層にも重ねて削り節の袋は作られています。袋の厚みは約0.1mmで、その中に何層ものフィルムが重なっています。

 さらに製造現場では袋の密封状態のチェックも注意深く行っております。袋についた小さな傷も見逃さないように袋を取り扱うことで、ピンホールを防ぎ、接着面を引っ張り確認することで、安全に輸送できるようにしています