03.新島と排他的経済水域

先月号では、「公海」についてお話しさせて頂きました。
公海はすべての国が自由に航行できるもので有りますが、公海の漁業資源を守る為には、各国の協力が必要である事をお話しさせて頂きました。

話しは変わりますが、ここ数か月、排他的経済水域を含む、日本海域のお話をさせて頂きましたが、日本の排他的経済水域が変わる可能性が出てきました。
今月は、小笠原諸島の新島についてお話しさせて頂きます。

【小笠原諸島 西之島】
昨年11月、小笠原諸島西之島付近の海底火山が噴火し、新たな島が出現しました。
海底から、姿を現した火山が黒煙を上げている姿をテレビでご覧になられた方も多いと思います。

西之島は、東京の南約1,000kmにある島で、父島や母島のある小笠原諸島の無人島です。
(父島の西 約130km)
西之島は海底火山活動が活発な硫黄列島(火山列島)と同じ火山脈に属しています。
西之島は海底から計測すると、高さ4000m、直径30kmにもなる大火山と言われています。
島として海面に出ている部分は、その山頂部分になります。

この西之島は過去にも海底火山が噴火して新島が誕生しました。
1973年に海底火山が噴火するまでは、面積0.07?の島でしたが、噴火後、0.316?にまで大きくなりました。

海底火山が噴火して新たな陸地となった場合でも波が島を小さくしてしまいます。
西之島も1973年から1年を掛けて大きくなりましたが、南からの波を受けて浸食されてしまいました。
1999年時点での面積は、0.29?にまで減少した事を考えれば、波の力の凄さを感じてしまいます。

昨年11月の火山活動は、現在も続いていますが、自然の力が島の大きさを変えてしまうのはどうしようもありません。
しかし、この新島の出現によって、日本の排他的経済水域が変わる可能性があるのです。
来月は、排他的経済水域の変更基準についてお話しさせて頂きます。

http://www1.kaiho.mlit.go.jp/GIJUTSUKOKUSAI/kaiikiDB/photo140120/nishinoshima140120cs.jpg※海上保安庁海洋情報部資料より