01.お勧めの1冊

深追い
横山 秀夫   新潮文庫
平凡な会社員が会社帰りに運転していた自転車がよろけ、車道に出た所でトラックに轢かれ死亡する事故が起こります。

現場には妻からの「コンヤハ オサシミニシマシタ」というメッセージが届いているポケベルが落ちていました。(本書の時代背景は2000年頃で携帯は普及していましたが、ポケベルもかろうじて残っていた頃です。)

幸せな家庭を突如襲った不幸な事故、妻は悲劇の主役といった構図になりそうですが、その後不可解な事が起こります。事故処理を担当していた交通課署員が遺留品であるポケベルを返しそびれていると、既に持ち主が死亡しているそのポケベルに何度も献立のお知らせが届くのです。妻の真意は…

私がこのページを担当させて頂いてから24号目になります。今までできるだけ傾向が偏らないようにと全て違う作家の本を紹介してきました。同じ作家の著作を紹介するのが2回目になるのは横山氏が初めてです。 氏の警察小説はお勧めできる良品が多いと思います。