05.生産準備段階の品質保証活動

製造部門が行なう生産準備段階の品質保証活動の目的は、設計図に示された仕様どおりの新製品を立ち上げることです。不適合品の発生を防止するために、次のような工程で品質をつくり込むことが必要です。

  1. 生産準備計画と実行

①設計仕様を確認して、現有の設備や人員などで設計仕様の品質を満たした製品が生産できるかを検討し、生産準備計画を立案し、計画に沿って生産準備を行っていきます。この時、顧客の要求する品質を確保しやすい設計になっているかなどを、製造技術面から検討し、品質に応じて設計変更を提案することが大切です。

②製造工程品質保証の計画と実行
既存製品の品質データの分析や工程などの手法を用いて、生産開始時に発生する問題点を予測し、生産開始前に対策を推進するとともに、工程で品質をつくり込むための品質保証計画を立案します。この計画で各工程での品質保証項目である管理項目、管理基準、管理方法、確認方法などを決め、これを工程順に表す「QC工程図」としてまとめます。

③作業者教育・訓練の実施
新製品の製造にあたっては、既存製品の作業と異なる部分がある為、作業の手順、品質の確認方法、不適合品の処理方法などを記述した作業標準書を作成し、作業者が習得するまで教育していくことが大切です。

④工程能力の調査
生産準備が整った段階で、生産開始時の条件で、品質特性ごとのバラツキを調査し、規格幅とのバラツキ度合との関係を示す工程能力を求め、工程能力が不足していれば、是正処置を行ない、工程能力を確保しておくことが必要です。

参考資料:よくわかるこれからの品質管理 新製品を作る際には何度もテスト製造を行い、その都度必要な検査を行っています。ただ単に製造をするという訳ではなく、希望する物以上の物ができるように手順を追いながら行っています。