05.トレーサビリティ(追跡可能性)の仕組みづくり

● 不適合品の原因追求に力を発揮
時折り、自動車の部品欠陥によるリコールや、食品の異物混入などによる製品回収の報道がありますが、この時、製品名と一緒に製造または販売した対象期間も報道されます。これは、トレーサビリティの仕組みが出来ているから限定することが出来るのです。トレーサビリティが出来なければ、それまでに出荷したものすべてがリコールなどの対象になり、膨大な費用と期間がかかることになります。このようにトレーサビリティとは、生産履歴を追跡することで、製品の生産過程や製品が完成して販売した後、不適合が発生した場合、生産履歴から不適合がいつどの工程で発生したかを追跡できることをいいます。
● その重要性を周知徹底する
トレーサビリティができるためには、モノの流れと作業記録とを密接に関連づけた工程管理の仕組みづくりをすることが必要です。一個一個生産する個別生産の場合は、モノの流れと作業記録との対応はつけやすいものの、ロット生産のように数量をまとめて生産する場合はとくに注意を要します。なぜならば、同一ロットの製品においても、使用する原材料や部品の製造ロットがいくつかのロットにまたがっている事がよくあります。このような場合でも、モノの流れと作業記録との対応ができる仕組みを工夫する必要があります。そのためには原材料、部品、製品の識別を明確にし、モノの区別を明確にするとともに、作業記録の修正を確実に行なう事が肝要です。こうした複雑な作業を的確に行なっていくには、トレーサビリティの重要性や必要性を従業員に周知徹底することが大切です。
参考資料:よくわかるこれからの品質管理
弊社では製造する物ごとに日報があり、製品に貼るラベルに通し番号が付いている物もあります。製品回収などがないように、会社一丸となって、より良い物づくりをし、よい物を提供して行きたいです。