07.製造現場見原奮闘記! 

液体だしの無菌充填を紹介しています。

充填前に確実な加熱を行い、殺菌状態のまま充填するのが無菌充填です。製品の状態を確認する細菌検査をまず、製造当日に行っています。

通常の製品ですと、この製造当日の細菌検査の結果をもって合格となりますが、無菌充填品については、当日の検査だけでなく、無菌検査(無菌試験)ということも実施しています。
無菌検査というのは、もっとも細菌が発生、増殖しやすい状態に製品を置いておき、その間の細菌の発生の有無を調べるものです。
弊社での方法としましては、まず製品を温度が35℃に保たれた保温庫の中に入れます。35℃というのは細菌にとって一番快適な温度です。
話が少しそれますが、この温度は真夏の食中毒と関係があります。湿度が高く、この温度付近のとき、細菌の増殖はピークとなります。
その増殖した菌のなかに一部、食中毒を引き起こす菌(黄色ブドウ球菌や病原性大腸菌O-157など)がおりますと、食中毒の危険が高まります。夏に食中毒に注意が必要であるのはこのような理由です。
弊社の無菌検査では、35℃の保温庫の中で2週間以上保管した後に、もう一度、細菌検査をします。

この検査を行う目的は、2つあります。
1つは、製品が本当に無菌であるかの確認です。無菌充填の特長は、なんといっても常温保管できるところにあります。製品内にごくごく微量な細菌が残っていた場合、
常温で保管している間に、細菌が増殖してしまうことがあります。これでは、無菌充填とはいえません。ですので、ある程度期間を置いて検査しています。
もう1つは、設備の確認です。もしも、検査で細菌が確認されたら、装置の計器(温度計など)が故障しているであるとか、製造における設定が間違っているなどの原因が考えられます。検査を行っていることで、製造の条件の確認にもなります。
(なお、無菌検査での異常は今までありません)

製造前から製造後まで、しっかりと管理しなければならない無菌充填ですが、常温で保管できることに加え、細菌の管理もできているという意味で、選ばれることが多くなってきています。