02.節の状況  サバ節

これからは、小林食品の原料仕入れ担当者として、取引している節の状況をお話させて頂きます。
何回かお話させて頂いておりますが、小林食品ではカツオ節の他に、サバ節、ウルメイワシ煮干、片口イワシ煮干、圧搾サバ煮干、メジマグロ節等を使用しております。
節は天然物になりますので、天候、世界情勢、為替、地球温暖化、各国の利害関係、資源保護等で漁獲量、魚の価格が都度変化しております。それらの情報を出来るだけ分かりやすくお伝えするようにしていきます。

今月はサバの情勢についてお話いたします。小林食品ではサバ節、カビ付けサバ節、圧搾鯖煮干を使用しています。これらのサバの節の原料となる魚は全部一緒で、「ゴマサバ」という魚を利用しています。よく刺身や焼魚等で食べられるサバは「マサバ(ヒラサバ)」という種類が主で、脂が乗っていて美味しく、サバ節にはほとんど使用されていません。
水揚げされる魚の価値はゴマサバより、マサバの方が高い為、漁師さんもマサバが獲れるのであればゴマサバを獲りに行かずにマサバを取りに行くという事情があります。
平成25年10月~今年の3月までは記録的にゴマサバが水揚げされなく、サバ節が全国的に流通しなくなりました。理由の中には、台風が多かったり、黒潮の大蛇行でサバの生息地域がずれる等の理由がありましたが、シーズンを過ぎてもマサバが獲れ続け漁師さんが安いゴマサバでは無く、高く取引されるマサバを獲りに行き続けるという事情がありました。

平成26年の春ごろから順調にゴマサバが水揚げされるようになりました。価格も一時の様に大暴騰するという事は無くなりましたが、マグロ等の養殖魚のエサやアジア圏の諸外国に輸出用に回る等、ゴマサバの利用価値が増え、全体的な価格が上がってきております。

最近の情勢を申し上げますと、11月、12月とも焼津と沼津で数回しか水揚げがされませんでした。風が強い日が多く出航が出来なかった様です。水揚げ量も極端に少ない為、今シーズンも価格が高騰を始めてきました。価格が上がる事以上にサバ節の確保に仕入担当者として、頭を抱えています。