02.近海生カツオのセリ

毎月、節の状況についてお話していますが、今月は近海の生のカツオの水揚げについてお話いたします。

カツオ節に使われるカツオの多くは、赤道付近で漁獲している巻き網船の魚です。巻き網で一網打尽に魚を漁獲し、ブライン凍結(ブライン塩液による急速冷凍)で保存され日本各地で水揚げされます。漁獲量も多く、加工品用のカツオとして重宝されています。

先日、近海の一本釣りのカツオのセリがあるという事で、静岡県の御前崎港に行ってきました。ここでいう生のカツオというのは、漁獲した後、氷水につけて貯蔵し、一度も冷凍しない魚です。

海外巻き網のカツオのセリは何度か見に行っているのですが、初めて生のカツオのセリの風景を見てきました。

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御前崎のセリの風景

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カツオの鮮度、身質の見本

海外の巻き網のセリとの大きな違いは、海外巻き網は見本の大きな鉄カゴに入っているサンプルのカツオを見て、セリ落としていくのに比べ、生のカツオのセリは、現物が並んでいるのを購入業者とセリ人が一緒に歩きながら、一カゴずつセリ落としていきます。購入業者は、カツオの切り身、タタキ、カツオの1本売りする業者がメインですが、中にはカツオ節の加工業者もいます。

御前崎で水揚げされる近海のカツオは小笠原近辺が漁場になります。7日間漁をして、水揚げされます。当然1日目に漁獲した魚に比べると、6日、7日目に漁獲したカツオの方が鮮度が良いです。その為、7日目に釣り上げられた魚が1番高価で、生食用の業者が購入します。