05.抜取検査のやり方

安定した工程における検査方法として抜取検査があります。

●一部の検査で全体を判定する
抜取検査とは、ロット生産の検査を効率的に行う方法で検査対象ロットから一部を抜き取って検査し、そのロットの合否を判定する方法です。抜取検査でロットの合否を判定するためには、同じ材料、設備・機械・作業方法、検査方法など同一条件のもとで作業が行われたロットであることが前提となります。なぜなら、同一条件のもとで作業したロットは、あるバラツキの範囲にあると確定され、抜取検査でロット全体を判定する事ができるからです。しかし、条件の一つでも異なるなど、作業条件が不安定な場合は、そのロットのバラツキ範囲が大きくなり、抜取検査でロットの合否を判定することには危険が伴います。

●二つの方法がある
抜取検査には、ランダム抜取検査と定間隔抜取検査の方法があります。
(1)ランダム抜取検査・・・生産ロットごとに乱数表を用いるか、または無作為に指定数を抜き取り、検査の結果をロット判定基準に基づいて合否を判定します。この抜取検査の代表的な方式として、AQL指標型抜取検査方式があり、主として品質保証部門で行われます。
(2)定間隔抜取検査・・・生産開始後何個目ごと、または何分ごとに何個検査するかを決め、主に製造工程内の自主検査として行われるものです。不適合品を発見した場合、前回の抜取検査を行ったところまで遡って、その間に加工したものを全数検査することによって、不適合品を除去していく方法です。たとえば、生産開始後1回目の抜取検査では合格だが、2回目で不適合品が発見された場合、1回目と2回目の抜取検査の間で何らかの異常が発生したものと推測します。そして、この間の物について全数検査を行い、不適合品を除去するとともに是正を行う事になります。

参考資料:よくわかるこれからの品質管理